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事業モデル、為替、経営管理を取り上げる
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今年の2月をもって、富士重工は軽自動車の生産を終了した。
自社開発はせず、ダイハツからOEM供給を受ける予定だ。
このニュースを知ったとき、直感的に、この判断はしくじった
のではないかと感じた。

どの事業もそうだが、収益は確実に確保しなければならない。一方で、
ダイハツの軽自動車シェアは5.7%程度だ。

この数値を見て、軽自動車の収益が登録車と比べて薄いことを考える
と、開発投資・人員が割りに合わない、むしろ収益を伸ばせる車に資源
配分すべきではないか、といった経営判断が働くことは大いに想像できる。


それでは一体、どこがしくじりなのか。


俺の理屈はこうだ。

確かに、軽自動車は国内だけの規格であることは間違いない。
しかしながら、グローバルで新興国を攻略するということを考える
と、安くてそこそこの品質を実現している軽自動車は、攻略の糸口
になるのではなかろうかと考えるからだ。

自社商品について、既存の枠組みで捕らえることは危険である。
仮にもし、今競っている市場で目が薄い場合であっても、他のリー
ジョンに目を向けてみれば、ビジネスチャンスが転がっている可能性
はある。

ニーズがありボリュームを出せるのであれば、あとはやりよう次第で
黒字化は実現できる。

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